5年前にはじめて訪れた時から、
霧島は私にとって特別な場所だ。 山々がゆったりとして視界が広がるところも、 空が大きく見えるところも、 車がほとんど通らず、人が少ないところも好きだけど、 一番は霧島の人の生き方。 霧島ではたくさんの温かさにふれることが出来る。 見ず知らずの私にも、都会では考えられないほど分けてくれる。 だから、都会より、娯楽も物の数も少ないけれどずっと楽しい。 人々にたくさんの幸せをわけられる余裕があるみたい。 余裕ってお金では買えないなあと思う。いや、お金もあるけど。 お金では買えないなにかを、霧島の人はたくさんもっている。 多くの田舎もそうなのかもしれないけれど、 霧島では家に鍵をかける事はほとんどない。 バスは1時間に一本。 コンビニは町に一軒。 7時には商店はすべて閉まっている。 のんびりのんびりしていて、 不便この上ない土地だ。 ホテルでのバイキングも温泉もチェックがないから、 たぶん宿泊客でなくても食べれちゃうし、入れちゃうだろう。 効率は恐ろしく悪い。 けど、そういう鷹揚なところが、すごく好き。 都会の、管理が行き届いて、不正ができないのも正確でいいけれど、 どんどん繊細になり、ちいさなことで目くじらを立て、 怒りを心に抱え、ストレスを抱え、小さな得に躍起になる。 私が楽天的過ぎるかもしれないけれど、 そんなちっちゃいこと言わないで、って思う。 ある暑い昼下がり、バス停で待っていたら、 お客の乗っていないバスが止まった。 私が持っている無料パスのバスと違うバスだったけれど、 「のせてあげるよ、けど内緒にしといてな」、 といって、おしゃべりをしながら山道を運んでくれた。 小さなハッピーがたくさんある。 そうすると、私はずっとニコニコしていたくなるし、 人にもやさしくありたくなる。愛の循環が自然にできる。 そういう愛の方が、私は好みだな。 補・8月に書きかけていたものを今頃アップです。 7月末から、2週間霧島音楽祭に参加していたので・・・ スポンサーサイト
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