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いにしえの・・・
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この、美しい絵、はいったいなんでしょう?
こたえは、楽譜です。
今週の玄関ギャラリーは、
イタリアのバチカン美術館で買った、古い楽譜の絵葉書です。

楽譜は、キリスト教と共に発達しました。
礼拝や典礼の際には、歌のようなものがキリスト教最初期から歌われていました。

現在はグレゴリオ聖歌と総称されている聖歌ですが、
それ以前から、各地でたくさんの聖歌が歌われており、
キリスト教の広がりとともに、
各地の聖歌を集めたり、統一し広めたりする必要が出てきました。
はじめは口伝であったであろう伝達を、
より正確にするため、記譜が必要にだったと考えるのは容易です。

はじめは、
歌詞にアクセント記号をつけただけのもの、(浄土真宗のお経にもありますね!)
次に左から右に曲線と直線のみで音の長さと高さを表ものへ、
更に、基準となる音程の位置を水平の線1本で標記する様になり、
それが4本、5本と増え、より正確な音程を記譜するような楽譜(ネウマ譜)になりました。
8~9世紀には沢山の写本が作られたそうです。

この葉書の楽譜は、かなり豪華。
教会の権威を象徴するかのような華やかさです。
なので、時代はかなり下がっていると思います。
バチカン美術館で見たときは、
見開き、1メートル弱くらいの巨大な本でした。
なぜ?と思いましたが、
活版印刷だったせいなのかどうか、ちょっとわかりません。

この楽譜、ちゃんと、ハ音記号があります。
ト音記号の仲間で、現在もチェロの楽譜などでは、ごく普通に使われているものです。
音の長さは、現在の記譜と違いますが、
音高は同じなので、現在の私たちもちゃんと読むことが出来ます。

生徒の皆さんは、譜読みしてみてね!
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【2009/07/13 09:55】 | Amica芦屋ピアノ教室 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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