あれよあれよと言う間に、神無月もあと10日。
今日はお茶のお稽古でした。 先日も書きましたが、10月は風炉点前の最後の「侘びの月」で中置です。 中置には、大板中置、小板中置、と五行棚の3つしかありません。 今日は五行棚でした。 玄々斎好みのこの棚は、『陰陽五行』を表しています。 上下の2枚の板が、陰と陽を、 棚板の木、炭の火、風炉の土、釜の金、釜湯の水が、 五行、つまり木火土金水(もっかどうごんすい)を表しています。 天板の乾=天、地板の坤=地とし、 五行(木火土金水)を棚の中に納めることで、 そこに、自然森羅万象を象る小宇宙を見る。という事なのです。 この2~3日、言葉が荒かったり、ばたばたしていたので、 今日のお点前は、せっかちで荒いものになってしまいました。 お点前に己を見るようです。反省。 けれど、五行棚のいわれを伺い、 小間にひっそり佇む侘びたお棚に、 広やかな宇宙と、永遠とも思える遠い時間を感じ、 静けさと開放感に包まれるうちに、 波立っていた心が少しずつおさまるようでした。 落ち着いて、心穏やかに、毎日丁寧に過ごしたいものです。 スポンサーサイト
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