週末、家事三昧といいつつ、
ふらりとリサイタルと映画に行きました。 その、感想など・・・ ◆フルート&ピアノのデュオリサイタル 古典の真髄~3人の作曲家(バッハ・モーツァルト・ベートーヴェン)との対峙 フルートの伴奏では、フルートの音質とピアノの音質の違いにいつも苦労します。 音の立ち上がりが、圧倒的にピアノが勝ち過ぎて、なかなか融合しづらいと感じます。 得意な音域が違うので、中低音域はピアノは注意しないといけないし。 夏にベートーヴェンのヴァイオリンソナタの「春」のフルート版を聴いたのですが、 伴奏のスペシャリストと尊敬するピアニストですら、苦労の後がうかがわれました。 そこで、同じ曲目をアーティストがどう処理するのか興味があって。 結果的にはフルートとピアノのアンサンブルは本当に難しいというのが、感想です。 でも、もちろん稀に夢のようなアンサンブルもありえる、はず。 けど、それはヴァイオリンとの相性よりは稀有なのかなあ? 結局のところ、音質どうこうではなく、音楽の方向が同じであれば、 演奏としては、充分だ。と思いました。そういう意味で手ごたえのある演奏会でした。 瀬尾和紀さん、すごいフルーティストでした。 フルーティストの呼吸とかフルートの音の立ち上がりの弱さとか、 みじんも感じさせなかった。もちょっと時代の下った作品で堪能してみたい。 ◆ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ 太宰治原作、松たかこ主演、根岸吉太郎監督の映画。 浅野忠信、広末涼子、堤真一、妻夫木聡など豪華な俳優陣が勢ぞろいです。 私は、この作品は読んでいないのですが、原作に忠実なのかな? 太宰治のその他の短編からもモティーフが使われているような気がしました。 「きりぎりす」とか、「燈篭」とか・・・違うかなあ。 小説家・大谷の存在感は、なかなか難しい、 浅野さんは私的にはちょっとだけ物足りなかったかも。 奔放な大谷の妻・主人公佐知役の松たか子は、すごく素敵で、うまい。 もともとの、気丈で健気なキャラクターと、俳優としての確かな技術とがいい具合で 佐知の繊細な心の動きが温もりを持って感じられ奥行きのある人物となっていました。 綺麗な松たか子を見るだけで、この映画充分に楽しめます。 あと、妻夫木くんが、ぎゅっと詰まっていい感じでした。 女のまっすぐな素直さとか、 男のやっぱり、まっすぐな素直さとか、 男と女の理不尽な感じとか、素直に感動しました。 泣かせ所があるわけでなく、割りにたんたんと進むのですが、 なぜかしとしと泣いてしまいました。 オーヴァー30の皆さんには、オススメです。 http://www.villon.jp/ スポンサーサイト
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