妹がウェディングの打ち合わせを終え、
「これからお母さんとラスリーズでお茶するけど、お姉ちゃん来ない?」 と連絡をくれました。 私は、午前の仕事を終え、午後の仕事に向かう電車の中。 「んーと、30分くらいなら時間あるかな」と立ち寄る事にしました。 お店は、カウンターでマダムと話している方以外は他にお客はなく、静か。 いつも変わらず丁寧に入れてくださるおいしい紅茶、 おいしいおいしいシフォンケーキ、 素敵なインテリア、とてもエレガントで美しいマダム。 間違いなく幸せになれるって場所ってそうあるものではないけれど、 私にとってここはそういう場所。 そして母と妹。 ウェディングドレスの事や、これからの新しい生活の計画やら、 ちょっぴりの不安と楽しみを口にする妹、諭す母。 まだのんびりしているという二人を残して、 来た時とは全く違う柔らかな気持ちに包まれて仕事に向かいました。 ほんの30分ばかりだったけれど、 心の中から温まるように幸せになりました。 秘密にしておきたい気持ちもありますが、 大好きなお店なので、ご紹介しますね。阪急芦屋川から歩いて10分程度です。 絶対シフォンケーキを食べてくださいね。 ラ・スリーズ 0797-38-8038 定休日・月曜日 |
『これが、僕の住んでいるログハウスなんですが・・・』
といって、話し始めたのは、 北海道でバックカントリーガイドの塚原聡さん。 今日は、 「北海道的 粉雪な日々」~バックカントリーの魅力とリスク~ というテーマで、たくさんの冬の雪山と、 カヌーや海の北海道のスライドとともに、お話を聞いてきました。 バックカントリー。 スノーボードとバックパックを背中に背負い、道なき雪道を登り、 そして、まっさらな白い斜面を滑り降りる山遊び。 ちらほら回りにもしている人がいて、 その魅力について、ちょっと気になっていたので、 買い物ついでに申し込んでいた、 パタゴニア神戸店の無料ストアイヴェントです。 お話とともに映し出される、 素晴らしいパウダースノウに描かれるシュプールや、 まるで嘘みたいに真っ白な山々と青い空の写真もさることながら、 なぜか私は、何気なくおっしゃった、 『これが、僕の住んでいるログハウスなんですが・・・』 に一番反応してしまいました。 こんなに居心地の良さそうな、 ミネソタ川のそばにでもありそうなログハウスに住んでいる人が日本にいるんだなあ。 3LDKでもなくて、一戸建てでもなくて、メゾネットつきでもなくて、 ログハウスに住むなんてチョイスは、思いもつかなかった。 新鮮な驚きでした。 そうだよそうだよ、人生って結構自由にあれるんだよね。 ログハウスに住む人生もありなのだ!すてき。 |
他の音楽教室から移ってきた当初は、
ピアノに潜ったっきり30分出てきてくれず、 泣く泣くピアノの下でリズムたたきのお稽古した事もあったっけ。 『エリーゼのために』を発表会で弾くにあたり、 お父様がレッスンについてきて下さって、肝入りで練習を頑張った事もある。 イタリア歌曲を歌いたいと、カタカナルビふって二人であやしげなイタリア語で歌ったり、 (ごめんなさい、私は声楽は副科で2年とっただけなので自信がないのです。) 短調の渋い曲が好きで、 なぜかエジプトが好きで、 おしゃれで、発想がいつもセンスがよく、 すごくチャーミングな女の子。 もし友達なら最高に仲良しになれそうな女の子。 そんな彼女が先週、 「きっと戻ってくるから!やめるんじゃないから!」 と中学受験のため、 ピアノレッスンをしばらくお休みされる事になりました。 「やめたくないけど、 いや、やめるんじゃないから、事故にあわないでね。」 ・・・事故?なんで? 「だってまた戻ってくるもの。生きててくれないと。」 ・・・変なお別れの言葉だなぁ。 「先生の中では今までで一番好きなの。家族の次に好きな大人だよ。」 ・・・あらうれしい、どうもありがとう。 実は昨日小学校時代の同窓会がありました。 小学3年生と4年生の時期の隣のクラスの担任で、 生徒にとても慕われていた先生が来てくださいました。 お年はとられたのはずなのに、 昔と少しも変わらないまぁるく優しい笑顔が懐かしく嬉しかった。 もう35を優に越えた私たちだけど、 先生の膝に乗って甘えていた頃の私たちになっていた。 そして誰も彼も本気で『一生で一番好きな先生』と言っていた。 一番は一生にたった一人なんだから、 そう思う人が一人いるだけでも凄いのに、 こんなに皆がそう思っている先生なんて凄過ぎる。素敵だなあ。 『一生で一番好きな先生』なんて大それた事は少しも思わないけれど、 彼女にとって何かしら忘れがたい時間が過ごせていたらよいなぁ。 6年も来てもらって、最後の曲がブルグミュラーだから、 我ながら果たして十分な指導ができたのかどうか、反省しきりですが、 それでも音楽もピアノも好きで、 彼女なりに少しずつ積み重ねてきた事は感じます。 少し淋しいけれど、 未来のために悔いの残らないよう体を大切に、思い切り勉強頑張ってほしいです。 そして、 もしまた戻ってこれた時には、 今度こそは、もっと自由にピアノが弾けるような、 いいレッスン、いい時間を作りたい!と思います。 元気でね。 |
暗闇が突然途切れたと思うと、はっと日差しが戻り地上に出る丸ノ内線の四谷あたり。
静かな景色、頼りない枯枝の向こうに遠い遠い青空が見えます。 四半世紀近くも前、 高校受験のためにレッスンを受けに上京していた頃と同じ東京の青空です。 蒼が薄く少しだけ霞んでいて、 関西よりも空が遥かに、自由に感じられるんだなぁ…。 仕事で東京に来ています。受験生の生徒さんの東京での発表会。 受験前の演奏確認のため、聞きにきました。 生徒さんのいい演奏も聴けたし、他にも力のある演奏も聴け、 耳と頭を一杯使い、エネルギーが満タンにチャージされました。 発表会が終わるととっぷり日も暮れていた。 寮のあった調布駅で乗継ぎ電車を待つ。 駅前のパルコや、雑多な街のネオン、以前と変わらない街の騒音が響き胸を締めあげます。 もうあんなにわけもわからず、 悩み多い日々には戻りたくはないけれど、 ただただ必死に勉強していたあの頃の私を思い出すと、なにやら可愛らしく思えます。 神経質な顔で楽譜の詰まったカバンを肩からかけ、 手袋をして思い詰めた顔つきで電車を待っている私が、ついそこにいるような気がします。 あの頃の不器用な私がいる。 一生懸命だけど効率の悪い勉強をしている私。 今ならもう少し周りを見渡しながら、上手に時間が過ごせる気がするんだ。 だから教える仕事をしてるのかもしれないなぁ・・・。 と人気のない京王線の、窓のむこうの暗闇を見ることもなく見ながら思った。 |
小さい頃の写真はほとんど大口開けて食べている写真というくらい、
食べることが大好きな私。 大人になり、お酒もたしなむようになり、 ますます食べることが大好きな私です。 今日は、恩師のお宅がリフォームされたので、 お披露目&お祝いホームパーティーでした。 恩師の腕によりをかけたご馳走あの数々。 ごぼうのハンバーグ、わんたんとわかめとキャベツと豚肉のスープ、 大豆の洋風サラダ、豆腐と牛ミンチのサラダ、 おいしいチーズとパン。 おもたせのアンチョビとオリーブのペースト、 ドライトマトとブラックオリーブのペースト。 などなどおしゃべりしながら、お腹いっぱいで楽しいランチでした。 私は、超簡単5分レシピのサーモンムースもどきをもっていきました。 まずまず好評。これがあると、ワインが進むのです。 とっても簡単レシピなので、のせておきますね。 サーモンのディップ 材料 ・生サーモン200グラム・白ワイン大さじ2 ・ケイパー大さじ1・マヨネーズ大さじ2 ・塩こしょう・チコリかバゲット 作り方 1.生鮭に白ワインをふりかけ、10分おき、レンジで2分。 2.骨と皮を取り除いて、フードプロセッサーにかける。 3.みじん切りのケイパーと残りの材料を味見しながら合わせる。 4.バゲットかチコリにのせていただく。 おわり。 レンジとフードプロセッサーだけで、 台所も汚れず、超簡単5分で出来ますが、 そのわりには美味しいし、パーティーでは邪魔にならず便利です。 もしかしたら、シェリー酒をちょっと入れると美味しいかもしれません。 よろしければ、お試しあれ。 |
今週は我ながら実りあるレッスンが出来た気がします。
ってわけで、今日もまたまた、チャオ御岳へ脱出中です。 今回は弾丸バスツアー。 今夜出て、明晩には帰阪します。 寒そうだから、着込めるだけ着込んで、ニット帽を目深にかぶって、 おまけに、あとはバスにて眠るだけだから、超どすっぴん。 誰にも会いたくない格好です。 どすっぴんで町を歩けるなんて、 おばさんになったなぁ。って思うけど… 明日はお天気といい雪に恵まれますように~! では行ってきます。 |
12日は茶道教室での「初釜(はつがま)」でした。
「初釜」というのは、簡単に言えば茶道における新年会。 先生や先輩の着物もいつもより華やぎ、 美味しいお食事にお菓子、お酒も出てくるという、 新しい年を祝う楽しいお茶事です。 お心入れの由緒ある素晴らしいお道具や、 先生の穏やかなお点前、 諸先輩方の含蓄あるお話など、 楽しくすがすがしい初釜となりました。 普段のお稽古でしている部分練習のようなものを総括するのがお茶事なので、 いつも以上に感銘を受けました。 和の心の大胆さ、聡明さに気付き、驚くばかり。 台子(だいす)の柱で切り取られた空間のダイナミックさ、 漆盆の大胆な朱と黒の配色、 動く茶筅の繊細さ、 お香のふくよかで微妙な香り、 用意を知らせる銅鑼のやわらかな響き、 甘くて旨くて力強いどろりとした濃茶の味。 時の移ろいを感じる炭と湿し灰の景色。 日本的なものって、こんなにも力強くて独創的なんだ! ぼんやりとしていた感性をふるい落とし、 五感をすっきりと目覚めさせる一日となりました。 そして、この初釜を機会に、いよいよ今年から着物デビューです。 これまでの初釜の折りには着付けを頼んでいたのですが、 今回は、着付けもトライしました。 帯は上手く結べなかったのですが、どうやら様子がわかってきました。 こつをつかめば、なんとかなるかも!? 何事も失敗は成功の元。 しばらくは、着崩れ覚悟で着物で通ってみます。 |
最近のアイメイクはすごいですね。
上も下もびっしりのまつげ。 目の上も下も黒々とラインで囲まれていた迫力メイク。 いったいどうやってなるんだろう? 教えている短大生たちも、例えすっぴんでも目だけはラインばっちり。 授業はマンツーマンで顔も間近なので、横顔に見入ってしまいます。 レッスンを終えた後に、 「それって、つけまつげ?」「下まつげも塗ってるの?」 「どうやってつけるの?」「どこのマスカラなの?」 なんて興味津津で聞くものだから、 『まつげにめっちゃ興味ある先生』 と生徒さんの間で噂になっているとか、いないとか・・・ いい加減にしないとね。 でもどうしてこんなに興味があるんだろうか。 そもそもお化粧というのは、美しく女らしくあるためにするはず。 男性とは違う、白く透明な肌、たおやかなライン、やさしい色づかい・・・ それなのに、この強力漆黒メイクは、どちらかというと、いかつくて力強い。 なんだか、女性の強さを肯定しているように見えます。 隣にいる彼氏よりよっぽど強そうに見える女の子を見ていると、 なぜか不思議とすがすがしく潔い気持ちになります。 フェミニスト的、頑な強さを表す女っけまるっきりなしのすっぴんでもなく ピンクのアイシャドウや、ふんわりメイクの女性アピール全開でもなく、 自己主張するけど、彼氏はもちろん必要よ。って感じが、 現代的で自然ですごくいいな。と思うのです。 やっぱりあの黒々とした迫力アイメイク、興味あるなぁ。 ぜひ一度やってみたいなあ・・・ |
新年はじめの1週間、
レッスンを一通り終えました。 正月休みボケか、ぐったりの日もあったけど、おおむね良いスタートが切れました。 年末に、生徒カルテをもとに、簡単なコメントを生徒さんにお渡ししたので、 明確な問題意識の中で練習が進められたようで、 有意義な冬休みが過ごせた生徒さんが多かったように思います。 新しい一年、レッスン頑張ります。 年賀状にブログとホームページのアドレスを載せた事で、 久しぶりの友人ともやりとりが出来ました。 書きたまったブログもあるので、また近々アップしますね。 さてさて、成人式の今日はお正月に会えなかった祖母に会いに行きました。 祖母は丹波なので、のんびり電車で向かいました。 山の中腹に朝もやがたなびくのを見ながらの列車の旅。 さながら、「ぶらりいい旅」のような風情です。 祖母とはゆっくりお菓子をいただきながら話をしたり、 デイサービスで歌っているという古い唱歌を歌ったり、 のんびりとした時間を過ごしました。 以前も話しましたが、 祖母は体は強くはありませんが、心がしっかりした女性で、私の尊敬する女性の一人です。 大変勉強好きで、今でも沢山の本を読みますし、 高齢でも、身綺麗にしてお肌の手入れもして、 しゃんとした。というのがふさわしい女性です。 昨年送った村上春樹の「1Q84」。 祖母には読めないのじゃないかななんて心配をよそに、 下巻までしっかり読んでいるようでした。 感想は・・・ 「青豆さんの話、いろんな世界で生きている人がおるんやなあ、 世界が違うけどひょいと読んでしまえたで。 おばあちゃんは、この人の本は前も読んだことあるさかい、 雰囲気が似とったわ。カタカナのわからへん言葉は、 こんな風に調べようと抜書きしといたわ」 と、ルナティックやトム・コリンズやフード・バック(フィードバックと思われる) などずらりとカタカナが並んだ紙を見せてくれました。 たまたま、村上春樹のランニングのエッセイを持っていたので、 こんな人なのよ、と写真を見せたら、 もっとひ弱い人かと思ったけど、丈夫な人なんやなあ。 こんな長い本書くひとやもん、そうかもしれへんなあ。 と、村上春樹が小説を書くためにマラソンをしているのを、 ぴたりと言い当てたのもさすがです。 来年は米寿の祖母。 いついつまでも元気でいてほしいです。 見送ってくれた祖母をしっかりハグハグして、 また来るね!と別れました。 温かい休日となりました。 |