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涼風
今日のお稽古は「茶箱点前」でした。
「雪月花」の中の、
花点前と雪点前をしました。名前も美しいですね。

「茶箱」は、ピクニックセットのようなもので、
高さ20センチ程度の箱の中に、
小ぶりの茶碗、棗、茶筅、茶杓、茶巾、お菓子入れなど、
お茶を点てる時に必要なものが全て入っています。
茶人はその箱を携えて、
野外に出掛け、四季の移ろいを感じながらお茶をいただいていたのです。
以前、夙川の花見の時に、野点をしましたが、なかなか乙なものでした。

茶箱点ては、箱の中に、全てのお道具が入っているので、
まず、箱から次々とお道具を出し、おままごとのように広げて、お茶を点ていきます。
点てた後は、今度はそれらを、清めながら箱の中に次々としまって、
最後はぴったりと箱だけになり、すっきり片付きます。

どんどん収めて、最後に箱だけが、
目の前に残される瞬間は、かなりの達成感です。


本日のお軸

「風従花裏過来香」
風は花裏(かり)より過ぎ来って香し(かんばし)   

「水自竹辺流出冷
風従花裏過来香」禅林句集 
 (水は竹辺より流れ出でて冷ややかに、風は花裏(かり)より過ぎ来って香し(かんばし) )
からきています。季節を感じさせるだけでなく、
どんなものも、ルーツや源になる所が、とても大事だ。というような意味も含んでいるそうです。


7月は、本業が忙しく、お茶のお稽古はお休みです。
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【2009/06/30 15:48】 | life | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
ドロップス
「人生はドロップスの缶のようなものだと考えているんです」
秋元康のその話を聞いた時、
多分すごく凹んでいたんだと思う。
だから慰められ、ストンと納得できたのだと思うのだ。
もしかしたら、励ますためのお話だったかもしれないけど、
ならば、狙い通り、励まされた。

この「人生=ドロップス缶説」は、
人生はドロップスの缶のようなもので、
缶の小さな口から、どの順番で何が出てくるのかはわからない。
けれど、誰の缶も中身は同じ。

オレンジやレモンキャンディが次々出てくる人もいれば、
何味かよくわからない白い飴ばかり出る人もいる。
マスカットキャンディを願って缶を振っても、コーヒーが出る人もいれば、
一発で願い通りのキャンディに出会える人もいる。

けれど、缶の中身はみんな同じ。
どの缶にも同じ種類、同じ量のキャンディーが入っている。

当時の私は、たぶんすごく凹んでいたのだと思う。
自分は今一番不幸のように思えても、
ドロップスの中身はみんな同じなんだ。
おめあての飴が出てこなくても、
まだ出てきていないだけなんだ。
ともうちょっと信じることが出来た。

というような、話。8年位前かな。

今日祖母に会いに行ったら、サクマドロップスの缶があったので。
【2009/06/28 23:21】 | life | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
甲子園三景
久しぶりに会う友人と甲子園。横浜戦です。
午後はオフだったので、
6時には球場入り。
日が傾き、暮れゆく中、浜風に吹かれ、完全にばかになっていました。
屋外で、ご飯を食べるのってなんて美味しいんだろう。

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互いに、ぽろぽろと点も入り、
セ・リーグ下位2チームの試合らしい雰囲気も漂った試合でしたが、
結果オーライです。
じとっとした試合の中、
2回裏の狩野のソロホームランが爽快でした。
初球やったと思う。スカーンとあっけない感じがよかった。
美しかった。

写真左:まだ陽射しの強い甲子園球場。グラウンドにすずめがいっぱいいた。
選手と一緒にプレーしているのか、どこ吹く風なのか、可愛くて。選手の下あたり、よく見てね。
写真中央:日が暮れて、空が蒼くなると共に、三日月がはっきり見えてきた。
写真右:ジェット風船解禁初日!やっぱりあがる~。エコじゃないけど。

今日も良き一日でした。

【2009/06/26 22:29】 | life | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
リパッティのソナタ
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先週末のNHK『日曜美術館』で、
版画家清宮質文(せいみや・なおぶみ 1917~1991)の特集をしていた。

見るともなく見ていたら、
この版画家のお気に入りのクラシック音楽として、
リパッティがあげられていて、
ショパンの3番のソナタが流れた。

はっと、手を止めて聞き入ってしまった。
やっと、この曲のお気に入りの一枚ができました。
ずっと、好きな曲なのに、好きな演奏がなかったから。

リパッティといえば、ショパンのワルツが有名だけど、
このソナタもとてもいいと思う。
ショパンの晩年の分厚くて、酸いも甘いもみんな飲み下して、
出てくる豊かさや熱意みたいなのを、過不足なく演奏するって難しい。
過ぎると、えぐみが出て軟弱になるし、
足らないと、若くさっぱりして物足りない・・・

この曲、好きで弾きたいのですが、
ますます険しく感じられてきました。
むむ。



【2009/06/25 23:06】 | arts | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
ほたる
ほたる。
世間は蛍の時期なのですね。
「私の手にのったんだよ。」
と、今日6歳の女の子が話をしてくれました。

実は、私は一度も見たことがありません。

疑問なのですが、
光っているところは熱いのでしょうか?
私のイメージでは、ほかほか熱いのですが・・・



【2009/06/24 20:55】 | life | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
夏至と新月
日曜日は一年で最も昼の長い一日・夏至でした。
そして、今日は新月NewMoonです。
暗くて、何か新しいことが始まるタイミングって言いますね。


最近仕事帰りでも、まだうっすらと空が明るくて、
よ~し、アイスでも食べて帰ろうか?って気持ちになっていました。
夏はこれから!という気分ですが、
少しずつ日は短くなってきています。

この夏は、7月7日と8月6日に月食が、7月22日には(皆既)日食もあり、
天体や、宇宙や、地球を身近に感じる機会も多そうです。



【2009/06/23 21:05】 | life | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
ロダン




今週の一枚は、オーギュスト・ロダンの彫刻です。
先週のいわさきちひろの可愛い子供たちから一転、
ドラマティックな愛の一枚です。

一昨年、パリに2週間ほど遊びに行った時に、
念願のロダン美術館に行きました。
あまりの衝撃にしばらく身動きが取れないほどでした。

苦しいほどの愛の強さ、生命力の深さに、ただただ見入るばかりでした。
彫刻のおもしろさ、表現力を始めて知った体験でした。

ロダンの作品の生命力にもにじみ出ていますが、
数々の愛人がいて、女癖は最低だったようです。
中でも身も心もぼろぼろになってしまうほどロダンを愛し、
そして愛するあまり憎しみに狂ってしまうカミーユ・クローデルの存在は有名ですよね。

谷崎潤一郎の「春琴抄」とか、ワイエスとヘルガとか、
形にはまらない、超濃いい人間関係が、少し羨ましい気持ちです。


【2009/06/22 17:02】 | Amica芦屋ピアノ教室 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
ウクレレ
先日、機会があって、ウクレレ弾いてみました! 

初めての楽器って楽しい~!
恐る恐る、たどたどしく音を出すヨロコビ、久しく忘れてました。
先生みたいな音が出たらいいなぁ、と試行錯誤している内に、思わず熱中してました。

ピアノを初めたばかりの方の気持ち、ってこんな感じかなぁ。
この初々しい気持ち、もっとサポートできたらいいなあ。

ウクレレは小脇に抱えられて、可愛いです。いつか弾けるようになれるかな。
目標は、なぜか海辺で「イパネマの娘」弾き歌いです。

【2009/06/20 12:20】 | life | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
vs 蕎麦
念願の夙川「馳走侘助」に行ってきました!うどんvsの続きです。
コースはどれも美味しかったけど、やっぱりお蕎麦が美味しかった。名物すだち蕎麦。
うどんvs蕎麦
今回は蕎麦に軍配です。

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馳走会席

前菜: 炙り鱧と鱧のコンソメジュレ
     ばってん茄子のおかか和え
椀:  湯葉包み真丈と新じゅんさいの清汁仕立
造り: 本日のお造り3種
蕎麦: 冷やかけスダチそば
揚物: 稚鮎のフリットとフェンネル
主菜: 鶏もも肉と帆立貝の柚子ドレッシング和え
ご飯: しらすの炊き込みご飯
甘味: 小夏のキャラメリゼプリン

見るだけで幸せになれるメニューでしょ?
・(前菜)実は昨日も鱧頂きました。2日続いて鱧だなんて、ばちがあたるわ~。水茄子系ばってん茄子が美味。
・(椀)今まで食べた中で一番美味しい新じゅんさいでした。じゅんさいってそんなにいいかな?と興味なかったけど、プリプリして、上品なおだしと合っていました。
・(そば)冷やかけスダチそばは、蕎麦も旨いし、カツオの香りがしっかりしていて、野性的なだしも良い。スダチに負けないバランス。美味しい!
関西では、今のところ一番好きな蕎麦屋かも。
東京では、青山に一軒更級蕎麦の気に入った店がありました。今もあるかな?
・(揚物)稚鮎の苦味のあるフリットも美味しかったけど、添えてあるフェンネル酢が気になった。

写真を撮るのも忘れ食べに集中したので写真は飛び飛びです。

スダチそばは、是非一度お試しあれ。
芦屋土山人の姉妹店です。
店員さんの感じがよくてよかった。土山人は怖かった…


今週は、仕事でなにやら血の気の多い週だったので、
最後に、リラックスした時間と、美味しい脳内マッサージの時間が訪れた事に感謝です。

美味しいもの食べたら、なんで頭の中がほわわわ~んってするんでしょうか? 



【2009/06/19 23:04】 | foods | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
シューマン=村上春樹
村上春樹の『1Q84』の売行きが騒がれているけれど、
新書はそうそう買えないので、久しぶりに『ねじまき鳥クロニクル』を引っ張りだしてみた。

中学生から村上春樹は読み続けていて、エッセイも紀行文もよく読む。
すりきれるほど何度も読み返した作品も何冊もあるのに、
『ねじまき鳥クロニクル』は、拷問描写が苦手なのと、重苦しい感じがあり、
今まであまり手には取らなかった。 

久しぶりに読んで、初めて面白く感じた。
読むたびに、印象が変わり、違う気付きがあるのも、村上春樹の好きなところのひとつだ。
あんなに好きだった「ダンス・ダンス・ダンス」が最近違うんだよな。
 

さて、読み進めながら、
基本的にはファンタジーな事、そして、話が挿入が多い事、 
ファンタジー引用の突飛さが、
むむむ、これなんだっけ?体験した事あるぞ。と考えた。 

ら、シューマンのピアノソナタだった。 
通ずるものがあると思うのですが、いかがでしょうか?

大江健三郎が、ノーベル賞をもらった頃に、「物語の持つ癒し力」の話をしていて、
当時の私は、物語と癒しがあまり結びつかなかったのだけど、今はよくわかる。
年をとったという事かな…



【2009/06/17 20:43】 | life | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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